こんにちはICCOです。

この前、黒島の出生率は3.5人と、誰かから聞きました。
今、日本の出生率(女性が生涯で子供を産む人数)は約1.4人。沖縄県は一番多く、約1.9人。
黒島は日本の平均の2倍以上です。

周りを見回しても、4、5人産むお母さんが圧倒的多数ですね。
私が3人目を妊娠し、計画ではあったけど、果たして私に3人育てられるか不安で、
元バイト先のオーナー(5人産んだパワフルママ)に相談したら、
「え?3人って少なくない??(何を悩むの)」と驚かれ、気が楽になったことがありました。

何を隠そう、うちの旦那は八重山で最多の15人兄弟。
(同じ両親から産まれた数では一番多いそうで、果たしてその記録は今も破られていないのだろうか・・・?)

しかも、女8人、男7人と産み分け上手、と雑誌に載ったことがあるそうです。笑
今では離島の妊婦は出産予定日の1か月前になると、石垣島へ渡ることになっていますが、
(離島には産める施設がない)当時は島の産婆さんが分娩を手伝っていました。

そしてその産婆さんというのが、旦那のお父さん。(他にもいたそうですが、そのうちの一人)
15人の自分の子供を取りあげたそうです。
手慣れたもので、島で出産があると、お父さんも呼ばれたそうです。
旦那は11番目の5男、旦那と3女のお姉さんの二人は海で、サバニ(漁をする木製船)の上で生まれました。
お母さんが漁をしている最中に産気づいたとか・・・。
(旦那は1月生まれなのですが、八重山の1月、海上といったら冷たい風がビュービュー吹いています。
すごい環境の中でのお産だったんだろうな~、と想像します)

私は3人産みましたが、世間ではきっと多い方だろうと思われてるけど、黒島の出生率でいうとまだまだなのです。
そして、近所のおばあたちからは、「男の子産むまでがんばれ~」、「次は男の子産めよ~」との重圧が。。
わかってます。。沖縄は長男文化だということ。

話変わって、黒島は1975年に水道が西表島から引かれました。
それまで水は雨水を飲んで暮らしていました。水不足は重大な問題でした。
島の各家には井戸と貯水タンクが今でも残っています。

そして各井戸には神様が宿っていると言われています。
なので、井戸を埋めたり、粗末に扱うのは御法度です。

私の家には三か所井戸があって、この前、義理のお姉さんたちがユタに頼み、
井戸はもう使っていないので、神様を天にあげる祈祷をしました。
そしてここから不思議な話。
井戸は子授かりにも繋がっている、と聞きました。
ユタによると、今は家はもうないけど、旦那の生まれた家の井戸は子どもが沢山授かる井戸だそうです。
子どもが欲しい人はここで拝むとよい、とユタはおっしゃってました。

他にもここの井戸はどこどこと繋がってる、なんてよく耳にします。
水道で育った私にはなんとも不思議な話です。
ここでは井戸はとっても神聖なものなんですね。

ido
庭にある井戸。危険なため蓋をしているけど、必ず隙間は空けている。