初めましてICCOです。
2009年から黒島に住んでいます。

埼玉に生まれ、19歳から10年間フランスのパリで生活をしていました。
黒島(沖縄)へ初めて来たのが2007年。

それまで石垣島の存在すらも知らなかったのですが、地元の友達が
石垣島で看護師をしていたのをきっかけに遊びに行こうと思ったけど、
調べたら石垣島は都会で開けていることを知り、せっかくのバカンスに
都会には行きたくない、行くなら何もない島!と思い、たまたま来ていた
期間に黒島という島で豊年祭というお祭りが行われる、なら黒島に行こう!
という理由でフランスから遥々日本の果ての島まで来てみました。

小さい時から日本の現代文化があまり好きではなく、私はフランスで
生きて行こうと決めていたのですが、黒島の旅は余りにもカルチャーショックでした。

旅は好きでいろんな国へ行きましたが、日本国内で一人旅をしたことがなく、
「こんなにも日本っぽくないのに日本語が通じる。
言葉が通じるとこんなにコミュニケーションって楽なんだ~・・・」とまず衝撃。

真っ黒で、日本語もたどたどしい?けど多分日本人であろう島人に助けられたリ、
海へ行くと別の島人たちに呼び止められゆんたく(まったりト―ク)に参加したり、
宿のゆんたくでは日本中から集まった旅人たちと盛り上がったり、みんなで
屋上で寝っ転がって満点の星空眺めたり、朝起きると島人が廊下で寝てたり、
宿のおじいが庭で寝てたり、この島ってなんて自由なんだろう~・・・
日本も悪くないかも?!なんて気がしてきて。。

でも一番私の心を動かしたのはこの海の色でしたね~

icosan
これはもう、神様からの贈り物以外の何ものでもない色。
海へ潜れば七色に光る魚たち。
その後、フランスへ帰ってからの私はまさに抜け殻状態でした。

脳裏には常にあの海が光っている。
ファッションバックのデザイナーとしてとてもやりがいのある仕事をしていたのですが、
常に流行の最先端を追い、年に2回のコレクション発表、パリコレのファッションウィーク、
大手メゾンでのデザインリサーチ、常に新しいもの、見たことのないデザインを追い求めて
四六時中デザインを考えて。。
(考えてみれば、モード界とは贅沢な消費の世界なのです。世界では飢えている子供たちが沢山いるのに・・・)

アトリエに一日中閉じこもって
今日の空模様がどうだったのかもわからず日々を過ごしていたけど、これからの人生
このままでいいのかな?とちょっと立ち止まってみました。
デザインするのは好きだけど、モード界(流行り)が好きでなかったことに気付き、
当時のフランス人の恋人からは「田舎へ来ないか?」とプロポーズされ、私の頭の中には、
「山が美しいフランスの田舎」「瑠璃色の沖縄の海」の二者選択がくっきりと映り、
そして迷わず沖縄の海を取って、10年を期にフランスから去りました。

そして忘れられなった黒島で短期のリゾートバイトを始めたら、そのまま縁があり、
牛飼いの島人と結婚して現在に至ります。
結果良かったのかな~??良かったんでしょう、きっと。。
3人の娘たちにも恵まれて、趣味の店的な?カフェをOPENしてもうすぐ満5年。
子育てとお店と、日々忙しく生活をしています。

ここでは島での生活の事、思った事などをつらつら書いていこうと思います。
よろしくお願いします。