どうも!
ごっとんです。

こうして振り返りながら日記を書いてみると、いろんなことが思い出されますね。
この一週間が一番忙しかった…。そして、一番勉強になりました。


SNSを控えていて本当に良かったと思う一週間。
まさかそんなこと思う日が来るとは。
まぁ、アレです。人間、同時にいくつもこなせないってことですね。
それではバタバタ一週間、行ってみましょう!!

3月11日

この日はじっくりと休憩を取り、HP作成と、観光協会からの各ツアー会社さんへの取材を回収するお仕事のことしか考えないことにする。いろいろ回らなきゃいけないから結構大変だ。

以前からお世話になっている農家さんの所へ週2日、キビ刈りのアルバイトがまた始まる。10日間のアルバイトの間ほとんど動いていなかったので、ものすごく不安を感じる。また脱水症状で吐くことになるんじゃないか。
それは、まさにその通りになる。

3月12日

キビ刈り中は鷺としょっちゅう出会う。キビを倒すときは根元に屈んで連続して倒して行くのだが、ふと顔を上げるとすぐ後ろにぬっと立っていて割とビビる。ゆっくり後ろに立って、振り返る人をびっくりさせるスタイルだ。
キビを倒すと、虫やカエルが行き場を失ってピョンピョン飛び出してくるのである。それを狙った堅実な餌GET法だ。野生動物は餌取りに楽な方法があれば、必ずそれを行う。

人間はどうだろう。あえて遠回りする理由がなければ、そういった部分を野生動物に学んだっていい。
ハーベスター(バリカンと呼ばれている)の通った後なんかは5、6羽の鷺が追っかけて飛んで行く。
結構壮観で、見ていて唯一の癒しになる。そしてこの日、人生二度目の脱水症状でがっつり吐く。

隠れて処理したつもりだったが、結局ばれていたらしい。
農家さんに気を使わせてしまった。

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キビを倒していて急に後ろにいるサギ。

3月13日

「いざり漁」って?大潮の干潮時に行う漁のことで、遠浅の海岸にて奥の方まで歩いていき、モリで突いたり、貝を拾ったり、リーフ(サンゴ地)まで歩いて、そこで釣りをしたり。こういう離島地域では一般的な方法で、深夜に浅瀬に出向いていくことでたくさんの獲物と出会うことができる漁のことです。

青年会のメンバーが島を離れるとのことで、せっかくだから「いざり」に行こうとのことで、ぼくもご一緒することになった。初めて見る生き物ばかりだったので、終始興奮気味で漁そっちのけだったもんだから、ぼくの釣果は基本的に0でございました。ええ。

中でも「アバサー」ハリセンボンのことですが、膨らんだ状態でモリに疲れたこいつがピューと水を吹いている様が面白くってしょうがない。珍味とも言われる「アバサー汁」も堪能することができまして、ホント、何も採れない自分がなんだかちょいと情けない日でもありました。
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わかりづらいですが、みんなヘッドライトをして、夜の海へ繰り出します。
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生まれて初めてこの状態のアバサーを見ました。
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ブサイクすぎる。
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アバサー汁もいただきました。そのほかに取れた食材で夕食はBBQに。

3月14日

この日はキビ刈り人夫の合同交流会。キビ刈り人夫ってのはかなりきついお仕事なんですが、こういう交流兼慰労会が開催されたのはなんと初めてだそう。
西表島に来る人は音楽が得意な方が多い気がする。今回はドラムのバンドやファイヤーダンスなど、アジア系の文化が好きな人が集まって場を盛り上げてくれました。

キビ人夫ってのは来年もあるのかしら。
機械を導入するのか、もっと待遇を良くするのか。
いずれにしろ、何かを変えないと今回のように「募集をかけても誰も来ない」ということになる。

今回愛媛のみかん農家さんから人員紹介いただけたのは奇跡だと思う。また来年もこれでなんとかする、とは考えちゃダメだよね。サトウキビ農家さんは本当に大変だ。
実際に働いたからわかる。

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ドラムを使ったセッション。かなり大きな音で意外と心地が良い。

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珍しいファイアーダンス。生まれて初めて見ました。

 

3月15日

確定申告と、たまっていた国民健康保険の金額を一括で支払う。確定申告は自分からやろうとしてやったのは人生初。今まで何をやってきたんだか。もう少しお金に興味を持っててもよかったよなぁと思う。

ちなみに国保の支払いで那覇で高額アルバイトした金額は全て吹っ飛んだ。
生活するって大変だ。

東京は決まりごとにお金を払い、システム化に恩恵を感じる印象があるが、西表島ではまだ人と人との信頼の方が重要視されている、と感じる。何度も似たようなこと書いてるんだけど、関東はものごとのつながりが希薄すぎて、生活してる実感が感じづらい。対して西表島はその実感が濃すぎる。

都会に染まりきった人間には、そういうショック療法もきっとアリだろう。
ここを単なるリゾートとしか感じない人はかわいそうだ。
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初の確定申告に興奮を隠せない32歳。

3月16日

ようやく観光協会からのお仕事で、各お店への情報(HP用)を集めるお仕事に着手する。東部だけでも回らなきゃいけないお店や宿は30店舗以上ある。いろいろあって、結局は突貫作業になってしまったため、数日を使って一気に東部地区を回る作戦を取る。予想以上に回れはしたが、若干のトラブルにも見舞われた。
しかし、「会社」相手じゃなく、個人の店舗や生業を持っている方とお話しするのは本当に勉強になる。

一番最初就職した会社で、入社後すぐに、訓練と称して飛び込み営業、会社の名刺をもらってくるという荒業をしたが、何一つ面白くなかった。特に飛び込む理由がないから、相手は嫌な顔しかしないし、インターホンやエントランスで粘る理由だって一切なかった。

ぼくの以前いた会社では、理由を知らずに「ただやる」的作業があったりしたのだが、きっとそれは、あまり健康的な働き方ではなかったのだろう。

3月17日

この日も東部地区を車でぐるぐると回る日だ。
約2日で全ての店舗を回る。
とにかく忙殺された。

ちなみに3月末日には今の部屋を出る必要があるので、引越しも同時進行だ。もっと言うならwordpressサイトも、別件でいただいてる仕事も同時進行だ。プラス、キビ農家さんから「もっと出れないか」と打診がくる。
なんなら、お仕事に催促がつく。挙げ句の果てには、作業が遅いということで、自己破産担当の弁護士さんからも怒られる始末。
この時が一番何がなんやら、わからなかった時期だと思う。いただいた車の車検が4月で本当に良かった。

久方ぶりに感情がすっ飛び、無になって仕事に没頭した。
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無我の境地。よくここまでこなせたなぁ、と今では思う。

この時期、「あなたは何でも屋なのか?」と言われるようになりました。
それを聞いて、ちょっと心情的にも変化がありまして。
「何でも屋」っていいですよね。それこそフリーで動けている証拠なんですから。
ここ1年近く西表島にいて、仕事的な何かがもう少しで掴めそう…。な、気がします。

つづく!!