どうも!
ごっとんです!

西表島はまだまだ暑いですね。

10月に入れば、ようやく少しは過ごしやすくなるそうです。10月。関東では防寒も視野に入っている時期です。
本当、何かあるたびにここの気候には驚かされますね。

今回はご報告!
タイトルの通り、今年の罠猟の免許試験にようやく合格しまして、あとは免状を受け取り、登録を済ませれば胸を張って罠を仕掛けられることになりました。
とにかく一安心です。

試験は割と良心的な難易度だったと思いますが、個人的には自己採点でもギリギリの数字…。
テストとか昔から超絶苦手なんです。
それに罠猟の試験だっつって獣の種別ばっかり覚えてたら、鳥類の問題も出てきまして。マジかーって。
ともかく記憶を総動員してなんとか乗り越えた次第です。

そして、今日のホームページによる発表!
PDFデータで表示してくれていましたので、もちろんダウンロードして保存しましたよ!

狩猟免許結果
ダウンロードした試験結果PDFファイルに…載ってます!!

やった!!
よかった!!
死ぬかと思った!!
いやーなぜそんな思いまでしたのかと言いますと、実は去年ぼく、免許試験を受けそこなっていまして。
散々「頑張ります!」だの、「勉強してます!」だの書いてたんですが、実は試験の前日に診療所の診断書が必要なことに気づいていなかったんです。

なので、当然試験表は届かず、そもそも試験を受ける以前の問題だったわけです…。
必要書類不足ですよ。やばいですね。30代ですよ、ぼく。
お願いしようと電話してみたんですが、当然「来年受けてくださいね」という返答でした。
こ、れ、が、恥ずかしくて恥ずかしくて。
あーーーー(恥)!!!!!って。

個人的に記憶を封印してしまう事態になりました。なんでも書こう、と思っていたブログの方にも書く気になれなくて、情けなくなってしまったのがちょうど1年前。
リベンジ完了ですよ!!コノヤロウ!!

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頑張って勉強したよ!バカヤロウ!!

罠猟を勉強してみて

試験勉強をしていて思ったのですが、「狩猟行為」そのものについてしっかり意味を把握することって、そういう地区に住んでいない人にとっても良いことだと思いました。

例えば、狩猟読本の冒頭ではこんな文章が出ています。

狩猟は野生鳥獣を捕獲するという行為であるが、野生生物の営(いとな)みに対する深い理解と感謝の年があって初めて成立するものである。また、狩猟は自然資源の管理と持続的な利用を図る上で重要な行為であり、「人と野生鳥獣との共生」に大きく寄与するもので、決して自然環境の保全に反する行為ではない。むしろ、狩猟者は野生鳥獣の保護管理の担い手の一員であり、自然環境の保全に貢献する存在である。
*一般社団法人 大日本猟友会 狩猟読本「はじめに」より抜粋

一部ゲームなんかで誇張的に表現されたりもしますが、要するに狩猟者とは「バランサー」管理する人です。
決して「デストロイヤー」破壊する人、ではないということ。

いろんな意見を持つ方がいらっしゃいますが、理解してもらいたいことは一つ。
今、例えば西表島で一斉に猪猟をやめるとどうなるか?
実は農業が全くできなくなる状態に陥ります。沖縄でもそれだけ猪の被害は多いんですよ。全国ではもっとです。ですからそれを防ぐため、狩猟をするわけです。

以前「わたし、解体はじめました」の著者、畠山千春さんにお会いしたことがあるのですが、
彼女も一時、狩猟に対しての反対意見と出会い、葛藤したことがあるそうです。
これがどうやら根深いそうで…。


畠山千春さんの本!
農業と狩猟を両方実践している方です!
畠山ちはるさんのブログ「ちはるの森」はこちら!

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畠山さん、か、かわいい…!隣のデブよ…。
なので、復習をかねて簡単に

教科書の項目Ⅰ
「狩猟とは」を簡単にまとめてみます。

「狩猟とは」4項目

①趣味としての楽しみ
山、川、海、湖といった自然を体感しながら鳥獣と出会う楽しみ、自らの知恵と腕で、また、愛犬や猟友とのチームワークで獲物を狩る楽しみがある。
食べ物としての肉を得るということも楽しみの一つである。
(概略)
意外なことに、これが①に来てるんですね笑

②自然資源の持続的利用
今日、「自然の保全」とは自然資源の合理的かつ持続的な利用にあるという考え方が定着している。
絶滅の危険性のない種を捕獲し、活用する行為は持続的な資源利用を行うもので、「自然の保全」の理にかなっている。
(概略)
一定制限の中で狩猟をし、毛皮や肉など取れたものを利用、活用することは、保護の観点からでも前向きな考え方です。
八重山の猪肉は美味しいんです。それを料理として出すのはもちろんのこと、他の地区でも毛皮やジビエ料理ヘの利用がどんどん行われてきていますね。新しい文化の定着にもなりそうです。

③農林水産被害の防止・予防
近年は、ニホンジカやイノシシなどの生息数の急増に伴って、農業被害額も年間200億円という数字になっている。
(概略)
その生息数が著しく増加し、又はその生息地の範囲が拡大している鳥獣のことを「第二種特定鳥獣」と呼ぶんですが、(逆に数が減っているものを『第一種特定鳥獣』と呼ぶ)それらの管理調整事業が平成27年から始まっています。
農業被害額をできるだけ抑え、なおかつ鳥獣の数の調節もする、ということですね。

④日本の在来種の保護
近年、日本にはいない外国産の鳥獣が国内に数多く持ち込まれている。これらの中には野生化し、その生息分布域を拡大しつつあるもの(外来種とは、国外または国内の他地域から野生生物の移動能力を超えて、人為によって意図的・非意図的に導入された種のこと)もいる。
移入された獣類は、地上で繁殖する鳥類をはじめ、日本在来の鳥獣を捕食するなどにより、その生息に悪影響を及ぼすことが懸念されている。
(概略)
例として、日本の川でメダカが見られなくなったのは「ブラックバス」の移入の為だそうですね。獣の世界でもそういうのを防ぎましょう、ということです。

*一般社団法人 大日本猟友会 狩猟読本 1p~2pを一部抜粋

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去年の狩猟手伝い。

都会で暮らしていると、この感覚はなかなかにわかりにくいのではないでしょうか?
なにせ農業が間近にないですからね。
だからこそ誤解が生まれやすい活動です。猟師さんたちも、常々そういった誤解が生まれないよう努力しています。

便利な世の中が一体どうやって便利になったのか、どこからお肉が来るのか、野菜作りがどのようなものなのか。考えてみるのも良いことですよ。

生き物と向かい合う行為は昔から行われてきたことですが、改めてそういった活動に身を寄せるということは誇らしくもあり、同時に覚悟がいることでもあります。

しっかりとした知識を身につけて、西表島での狩猟生活、スタートしていきたいと思っています!
このブログでも活動記録を改めてつけたいなぁ。復習になりますしね!

ではでは今回はこの辺で!