こんにちは!ICCOです。

夜、珍しく子供たちと散歩をしていたら一夜しか咲かないドラゴンフルーツの花に
偶然めぐり合い感動しました!

dragonall

大輪の真っ白な花です。サボテンの花。
とっても神秘的で、お顔を覗くと南国の花らしい生命力に溢れていました。

dragonface
台風や暑さ、自然環境が厳しい沖縄では強い草花しか生き残れません。
台風が過ぎ去ると強い潮風に吹かれ続けた植物たちは一気に枯れ落ちます。
辺りを見回すと、真夏なのに秋になったような寂しい風景が広がります。
(台風後に来られた観光客はきっと驚かれるでしょうね。沖縄の花々が咲き乱れる様子を
きっと想像してきたのに。。。)

でもしばらくすると、枯れた枝からみるみるぐんぐん新芽が出て、
一か月もしないうちに花が咲き、また元の状態に戻っています。
八重山に来てまず驚いたのは草花の生命力でした。

パリにいた頃は、10年間で3回引越ししましたが、どれも庭のない灯があまり差さないアパート。
その鬱憤を晴らすかのように、庭のある家に嫁いでからは、色んな植物を買ったりもらったりして
毎日時間を割いて世話をしています。

島でリゾートバイトを始めたころ、カフェのお手伝いと共に新聞配達をしていたので島の全ての
家に配っていました。
島の家はどれも庭を綺麗にしているところが多く、
新聞配達しながらインテリア好きな私は(ここのお家素敵~!)や、
(ここの庭いいな~)なんて拝見しながら配っていました。。

その中で私が勝手に「天国のお家」と名付けている家がありました。
その家は、集落の奥にひっそりと佇み、小さな古民家でサッシ窓もなく、部屋と庭が繋がっていて、
床の間の掛け軸に描かれた神様たちはとっても穏やかで、庭には見たこともないような美しい
植物たちが生き生きと咲き乱れてて・・・

時間が流れていないというか、全てが平和に包まれている。
新聞配ってすぐに引き返すのがもったいなくて、
ついついそこの奥様と雑談しては、すてきなお庭を眺めていました。

結婚して島で生活するようになって、その奥様から沢山の植物をおすそ分けしてもらいました。
枝をちょこんと切って「これ指しときな~、伸びるよ」という感じに。

流石は沖縄の植物、枝を指しておけばそのまま根付いてくれるのです。
しかもここは牛の島なので、たい肥は山のようにあります。
それ以来、奥様は私の植物の大先生。

育ちが悪い植物がいると聞きに行き、
「この子はさ~、水が好きよ。」とか、「この子は水いらないの。水なくても育つさ~」
どうして水の量がわかるんですか?と質問すると、「見てれば教えてくれるよ~」
なるほど!

奥様にとっては植物はもう植物の域ではない。話しかけてくれる子供なんですね~!と感動。
手塩にかけて育てると、植物も立派に育つのです。
まるで植物が「この家に生まれてよかった~」っと言っているよう。

suiren

奥様に比べれば私の庭は、まだまだ序の口。
それでも日々大きくなる生命力の強い植物たちを育てるのはとっても楽しいです。