西表二日目は私の希望で大富林道を歩きました。実は私、ここが大好きなんです。森林局の車も通るため道がしっかりあるので、気軽に歩くことができ(それでもハブには気を付けましょう)
運がよければ、イリオモテヤマネコにも出会えます。今回も道にヤマネコのものと思われる新しい糞が落ちていて、あれっ?と言っていると、隣の藪で大きな音がして獣が逃げていきました。姿は見えませんでしたが、クロツグの葉が大きく揺れていました。猪はそんなところに登らないし、鳥でもなさそうってことで、あれは絶対ヤマネコだったね!と後藤さんと二人で言い聞かせました。(笑)それから大富林道は、蝶の楽園です。季節によるのかもしれませんが、このとき、たくさんの蝶が乱舞していました。私は蝶を撮るのに必死で、後藤さんを長いこと待たせてしまったように思います。スミマセン。(こんな感じに写真を撮るので、私はいつも一人旅です)

2-1 ヤマネコの糞イリオモテヤマネコのものらしき糞

2-2 スジグロカバマダラ西表にたくさん飛んでいる蝶、スジグロカバマダラ

2-3 仲間川展望台仲間川展望台からの景色

そのあと浦内川のウタラ炭坑跡に行きました。昔ここに人が住んでたんだなぁと思うと、なんとも不思議な気持ちになります。道中、降り注ぐ光と水面に映る木々がきれいで、マングローブ林に降りて写真を撮りました。この組み合わせが私大好きなんです。本当に幻想的です。撮影している私も後藤さんの携帯で撮ってもらいました。

2-4 ウタラ炭坑ウタラ炭坑跡

2-5 マングローブ浦内川の支流とマングローブの支柱根

2-6 マングローブのリフレクション水面に映るマングローブの葉と木漏れ日

2-7 自分後藤さんに撮ってもらった私

西表に行ったら、撮りたいものがたくさんあります。美しい山、マングローブ、ヤマネコ、カンムリワシ、たくさんの小さくてすばしっこい生物たち、植物、伝統の祭り、島で暮らす人たち、子どもたち。生きるとはなにか、地球で生きるとはなにか、人間として生きるとはなにか。まだまだ作品も思想も定まらない未熟な私ですが、この島で考えていきたいのです。来年からまた、皆さんどうぞよろしくお願いいたします。

そして今回の旅はデジタル写真がメインなので、前回の旅行や半年滞在中に撮った、私の作品のメインであるフィルムで撮った西表の写真を、少しばかり載せておきます。

青年西表の同じ職場で働いていた、沖縄本島から来た大学生の青年

2-9 大見謝川リフレクションの美しい大見謝川のマングローブ

2-10 干立の節祭国の重要無形文化財に指定されている干立の節祭