こんにちは、今日は4月まで波照間に住んでいた方の話を書きたいと思います。

彼女は、三味線がきっかけで波照間に住むことになりました。それからはキビ刈りの援農隊や民宿のヘルパー、老人介護施設の職員だったり、地元のお土産のお菓子作りのデザインをしたり、とても幅広い活躍をしていました。

 

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地域交流も大切にしていて、お祝いでの余興なども積極的に参加していた彼女は芸術面がとても優れていて、時間があれば錫アクセサリーなどをつくっていました。

転々と引越しを重ねてようやく民家を借りて、素敵なアトリエ兼工房としてリフォームし暮らし始めたところその年の年始新聞に取り上げられていました。

都会から離れて不便の多い波照間でアクセサリーを作っての生活は大丈夫?と質問したところ、「波照間島の緑に囲まれたとき心が洗われるようで、『あー、帰ってきたんだー。』って感じるんです。緑が眩しくて綺麗に見えるんです。空気が違うんです。都会にいる時より、幸せなんですよ。」と彼女は言っていました。

 

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その彼女は、里帰りのとき出逢った男性と結婚を決め波照間島を離れて行きました。それから、彼女とは連絡を取っていませんが、きっと何処かで錫アクセサリーショップでもやっていることでしょう。

 

竹富町の求人広告を知っていますか?石垣ハローワークから竹富町を検索します。もう一つは竹富町観光協会に求人情報があります。

現在、製糖期に伴い援農隊、工場で働いてくれる方を募集しています。西表製糖工場、波照間製糖工場に問い合わせてみてはどうでしょうか?

 

波照間のNPO法人老人介護施設すむづれの家でも短時間、パートまたは介護士をいつでも募集中です。

この、すむづれの家では、毎年お祭りを開催します。施設を利用しているお年寄りが作った作品が多数展示されており、お昼に青年会が作るそばと婦人会が作るおにぎりや天ぷらのセットなどのバザーがあります。午後からは施設職員による、座開きから始まり、三味線、古謡など、普段あまり家から出ないお年寄りの姿を一斉にみることができるのです。お年寄りの元気な姿をみると見ているほうも元気になります。

最近、『福祉と地域連携』演題で沖縄県立看護大学 学部長の講演を聞きました。竹富町は人口半数以上が高齢者です。地域が高齢者問題について取り組む、また自立していくために高齢者自身が、健康と生きがいを求め続けること、など内容の濃い話でした。

波照間の港ターミナルには、『あがでぐに』販売所があります。手作りの雑貨やエコテープの手作りバックが売っています。お年寄りの手作りがほとんどで、お年寄りの収入現です。

ここに、年寄りの自立があります。

 

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波照間に介護施設は一ヶ所のみです。すむずれの家ができるまでは、介護の必要になったお年寄りは島外の、石垣市や西表島の施設に入ることになりました。でもお年寄りの中には生まれ育った島で最後まで暮らしていきたいと願っています。私も同じです。「貴方は、最後をどこで暮らしますか?」

錫アクセサリーの彼女は波照間の自然に心が癒され、好きな人ができ、結婚を決めたことは波照間島で、人の始まりから終わりを肌で感じたのでしょう。

 

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