西表島の白浜集落在住
お米農家のミキでーす★

私が所属している白浜青年会では竹富町が費用を支援してくれる「青年学級」という活動を行っています。

青年学級では、「自然を食べる」という自分たちで決めたテーマのもと、各分野で講師を呼び、畑を作ったり、魚をとったり、イノシシをさばいたりと、自然の恵みをいただく上で必要な知識をたくさん学ぶ事ができました。

 

今回はその中の
「西表島のジャングルへ山菜とりに行こう!」編をご紹介します★

山菜採りの講師は、白浜で旅館を営むパワフル女将さん。
山歩きが不慣れで、もたもたする青年たちをおいて、ジャングルの中を一人進んでいきます(笑)

 

まず見つけた、オオタニワタリ。
沖縄料理屋さんでもよく見かける、定番の山菜です。
葉の先を5センチくらい、親指の爪で支えながらポキっと採ります。

 

裏をみて胞子がついているものはとりません。この胞子をとばして、大きな谷を越えていくから、オオタニワタリなのだとか、、、?!

いつもオシャレな女将さんはこんな事も教えてくれました。
至るところに生えているクワズイモの葉っぱでこうしてくるむと??、

 

山菜ブーケの完成!
お客さんにプレゼントすればとても喜ばれるそうです。

 

こちらは月桃です。実も赤くてきれいです。
沖縄のお土産として月桃茶が有名ですが、自分たちでもすぐ作れます。抗菌、抗酸化作用があり、胃や腸を整えてくれたりと、体にもとってもいいのです。
女将さんの手にかかるとクリスマスリースやオブジェにも変身するそうです。

 

この魔法のステッキのような植物は、ヒカゲヘゴといいます。
茹でてかつおとうめぼしのおひたしにするのがオススメだと女将さん。
スライスしてマヨネーズでも絶品だそうです。

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ビーフチビー。
ホービーカンジューとも呼ばれます。
おひたし、天ぷらにすると美味しいそうです。
農園ではお鍋にばーんと入れちゃいます。

写真はありませんでしたが、コウトウシュウカイドウという山菜も有名です。
西表島ではスンとも呼ばれます。
砂糖と塩に漬けるとても日持ちするそうです。
独特の酸っぱさが特徴的な味です。

他にもたくさんの山菜の説明をして頂きましたが、とりあえず主なものを紹介しました。

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今回これだけの山菜をとらせて頂きました。
この後は、採ってきた山菜と捌いた魚、イノブタを青年会のみんなで調理して、白浜の皆さんに振る舞いました。

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ヒカゲヘゴは洗って皮を剥き、茹でてからスライスして、味付け。

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魚と山菜の天ぷら

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お寿司

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イノブタのローストとじゅーしー(炊き込みご飯)

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月桃アンダギー
などなど。

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調理はとても大変でしたが、たくさんの方が来て下さり、とても喜んでもらえました!
島のお母さん、おじいやおばあからは、こんな山菜をとっていたんだよ?とか、こんな作用があるんだよ?などという、貴重なお話もきけました。
昔から、西表島の人は自然を大切にしながら共に生きてきたのですね。
今後も受け継ぎ、守っていきたいと思います!

そこで、山菜とりに行く場合は、以下のような最低限のルールは守るようにしましょう!

・立ち入り禁止等を確認し、採ってもいい場所で採る。
・とる量をわきまえ、根こそぎ採らず、必要な分だけとる
・毒があるものに気をつける
・山を荒らさない、周りの草木を痛めない、ゴミを捨てない
・一人で行ったりせず、けが・事故・遭難から身を守る

などに注意して、楽しみましょうね。