7年前の夏、僕は西表島にいた。

30歳のころスキューバ・ダイビングに出会い、沖縄の海に通うようになっていた。
沖縄本島から始まり、慶良間諸島、石垣島、与那国島、そして竹富町のしまじまと旅は南下し、
素晴らしい海を潜り、沖縄料理とオリオンビールと人々の優しさを味わっていた。

そしてその夏、ついに憧れだった秘境・西表島を訪れる機会に恵まれた。
それは3泊4日のショート・トリップだったけど、この旅が僕の人生を大きくかえることになるとは
まだこの時は気が付いていない。

石垣島からの高速船に乗りしばらく穏やかな海を進むと、やがて西表島がその姿を現す。
その濃緑の雄大な山々に圧倒された記憶がある。

到着してすぐに「ピナイサーラの滝カヤック&トレッキングツアー」に参加した。
西表と言えば、の超メジャーツアーである(笑)。
快晴の穏やかな午後にマングローブの密林をカヤックで進んでいるとき、
僕はふと「あ、僕は自然の一部なんだ」と感じた。

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2日目と3日目はダイビング三昧。
西表の海のワイルドさ、サンゴの元気さにまた圧倒された。

そして3日目の夜、地元出身の三線アーティストによるライブがあることを知り、
ちょっと遠かったけど、急きょレンタカーを借りて行ってみた。
彼は穏やかな砂浜で美しい夕陽をバックに祈りから始まる魂のこもった唄を聴かせてくれた。
西表に生まれ育ち、古里の大自然を愛してやまない彼の唄に僕は自然と涙していたような気もする。

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西表で過ごした4日間はとても居心地の良いのよい日々だった。
あっというまに旅は終わり僕は日常に戻っていったが、ココロはいつまでも西表にあるように感じていた。
そして三線アーティストの彼は後に僕が西表島に移住するキーパーソンとなるのだが、この話はまた次回に。

【本日のまとめ】
✔それぞれ自分にとって気の合う場所が必ずあるので、まずは気になっている土地をいろいろ訪れて、
バイブスを感じてみよう。
✔Don’t think, Just feel.