竹富町に、キリバス人がやってきた。
彼の名前はケンタロ・オノ。

元々は日本人だが、15歳でキリバス共和国に移住し、やがてはキリバス国籍を取得してしまったというちょっと変わった人だ。現在は日本に再移住し、キリバス共和国のことを日本に紹介し、地球温暖化の危機を伝える活動を行っている。

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今回は、沖縄講演の一環として、西表島及び石垣市の小・中学校や公民館で講演をしていただいた。スティーブは、石垣市で行われた講演を拝聴する機会に恵まれた。
キリバス共和国は、太平洋のど真ん中、赤道直下にある33の小さな島々から成る海洋国である。太古の昔から海の恵みを授かり穏やかな暮らしを続けている。

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そんなキリバス共和国が、国家滅亡の危機に瀕しているという。平均標高が2mほどしかない島国なので、地球温暖化による海面上昇で島全体(国全体)が沈みつつあるのだ。
我々先進国が日々消費する膨大なエネルギーにより、サスティナブルに暮らすキリバスの人々の国が沈んでしまう。なんてことだ。
じゃあどうすればいいのか?世界の政治・経済の潮流を変えることなんてできるのか?

 

今回ケンタロ・オノ氏が語ってくれた中で一番心に残ったのは、「いま自分ができることをやればいいんだ」というフレーズ。

 

キリバスと似た自然・文化で暮らす沖縄県八重山諸島の島人たち。キリバスが抱える問題を、自分のこととして捉えた方も多かったのではないかと思う。
スティーブも、できることから少しずつ変えていこうと思った。

 

Ko raba, Kentaro.ぜひまた八重山諸島にいらしてください。