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西表島のビーチは、汚い。

白砂のビーチ。どこまでも続く青のグラディエーション。サンゴ礁にはカラフルな熱帯魚が群れる。

でも、残念ながら海岸は大量のゴミで溢れている。

島民がゴミを捨てるから?
いいえ、捨てません。道路や集落内は、いつも清潔に保たれています。

観光客がポイ捨てするから?
多少のポイ捨てはありますが、海岸を埋め尽くすほどの人は訪れていません。

では誰が捨ててるの?
これらのゴミのほとんど全ては、海流に乗って漂着してきたゴミなのです。

 

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先日、集落でビーチクリーン活動を行いました。
子供から高齢者まで、およそ50人が参加。

 

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1時間半で、軽トラック5台分の漂着ゴミを回収しました。
・ペットボトル
・発泡スチロール
・ブイ(漁具)
・サンダルや靴
などのプラスチック製品がほとんどです。

なかでも特に多いのがペットボトルです。

今回は回収しただけで調査はしていませんが、
西表島で活動するNPOが定期的にビーチクリーンを行い、ペットボトルラベルのバーコード国別番号から生産国の調査をしています。
その2018年3月の調査結果がこちらです。

【ペットボトル調査結果】
合計1,478本(ラベル無し807本、ラベル有り671本)
【ラベル国別調査結果】
中国587本、日本20本、台湾18本、ベトナム17本、韓国14本、マレーシア6本、タイ3本、アメリカ2本、シンガポール1本、不明3本

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やはり、大陸からの漂着ごみが圧倒的に多いです。

 

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太古の昔から、ココナッツなど動植物の食べかすはポイ捨てしてきました。短期間で自然に還るのでそれが普通だったのです。

でも、プラスチックが土に還るには長い時間がかかります。

プラスチックの投棄をやめてください、と訴えていくことも必要ですが、
なにより使い捨てのプラスチック製品を使わないようにしていくことが我々にできることなのかなと思いました。